<大相撲名古屋場所>◇3日目◇16日◇ドルフィンズアリーナ
5月夏場所で所要7場所の史上最速優勝を果たした新関脇の大の里(24=二所ノ関)が、ようやく今場所初白星を挙げた。
初日の御嶽海、2日目の若元春という両前頭に続き、この日は小結大栄翔戦。3日連続で経験豊富な30代の難敵との対戦となったが、初日からの連敗を「2」で止め、1勝2敗とした。
初日、2日目ともに、右を差す得意の形に持ち込めずに星を落とした。初日は御嶽海に、左を固められて完敗。2日目は若元春に、もろ手突きの立ち合いから土俵際まで押し込みながら、けんか四つの相手が得意とする左四つの形を許し、逆転された。若元春戦後は「昨日(初日)よりは前に攻められたけど、相手の形にしてしまい、内容は良くない」と、悔しさを押し殺して話していた。
2日目の取組後、愛知・安城市の部屋宿舎で夕食を取った後にさらに、ほど近いチェーン店のピザを購入し、部屋に持ち帰った。中学、高校、大学と常に先輩で、部屋の兄弟子でもある十両白熊と、験直しと気分展開を兼ねて夜食を取った。優勝した夏場所では、連日のように行っていたルーティンを復活させ、心機一転、この日の取組に臨んで白星をつかんだ。
今場所の結果次第で、大関昇進の可能性があったこともあり、白熊はこの日の取組後「硬くなっているように感じた」と、2日目までの大の里の様子として、打ち明けていた。それが、連敗したことで、かえって気負いがなくなって切り替えられた格好。大栄翔とも、今場所前に唯一、出稽古した佐渡ケ嶽部屋で、同じく出稽古に来ていて、胸を合わせていた。初顔合わせだった御嶽海戦と比べれば、気負いや重圧が軽減される要素はそろっていた。
2日目の取組後には「あと13日間ある。集中して頑張りたい」と話していた。新入幕の初場所から、先場所まで全て11勝以上して、優勝争いに絡んできた実力は本物。ここから巻き返しを目指していく。