【秋場所新番付<2>】朝乃山が十両陥落、尊富士は十両11枚目に踏みとどまる/平幕以下関取編

朝乃山(2024年3月22日撮影)

日本相撲協会は26日、大相撲秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。平幕以下の関取衆の番付をみてみよう。

平幕の最上位の前頭筆頭は、東が隆の勝(29=常盤山)で西が翔猿(32=追手風)。隆の勝は先場所、初優勝こそ逃したが12勝3敗で横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)との優勝決定戦に臨んだ。22年春場所(小結)以来の三役返り咲きのチャンスだ。翔猿も22年九州場所(小結)以来の三役復帰を目指す。最近4場所で筆頭を3場所務めながら、三役の壁に泣かされ続けた熱海富士(21=伊勢ケ浜)は、東前頭2枚目からチャンスをうかがう。王鵬(24=大嶽)は、自己最高位の西前頭2枚目から新三役を狙う。幕内の中で最大7枚の番付アップを果たしたのは、東前頭14枚目から同7枚目に上げた若隆景(29=荒汐)。幕内優勝経験者で大関候補だった相撲巧者が、今場所も土俵を沸かせそうだ。

うれしい新入幕を果たしたのは2人。西前頭14枚目の阿武剋(24=阿武松)は、幕下15枚目格付け出しから所要5場所での新入幕だ。阿武松部屋からは、17年夏場所の阿武咲以来で、現師匠(元前頭大道)が先代(元関脇益荒雄)から部屋を継承後は、初めての幕内力士誕生。モンゴル出身では今年夏場所の欧勝馬以来、30人目の幕内力士輩出となった。

先場所、12勝3敗で十両優勝を果たした白熊(25=二所ノ関)は、東前頭16枚目で新入幕を果たした。二所ノ関部屋からは、今年初場所の大の里以来で、福島県出身では22年初場所の若元春以来、戦後9人目の幕内力士誕生だ。なお阿武剋と白熊は、ともに日体大出身で、日体大からは欧勝馬以来、10人、11人目の幕内力士となった。北の若(23=八角)は3場所ぶりの幕内復帰を果たした。

十両に目を移してみよう。幕内からの陥落は、先場所ともにケガで途中休場した2人。阿武咲(28=阿武松)は東前頭5枚目から、18年夏場所以来の西十両筆頭に落ちた。前回は12勝3敗の十両優勝で、1場所での幕内復帰を果たしている。もう1人は、東前頭12枚目から西十両3枚目に陥落した朝乃山(30=高砂)。名古屋場所4日目の一山本戦で痛めた膝のケガは重傷で、今場所も全休の見込み。大関経験者には苦しい土俵が続きそうだ。

既に発表されている十両昇進力士は3人で、関取の座を初めてつかんだ新十両は2人。東十両12枚目の大青山(24=荒汐)は、荒汐部屋からは21年名古屋場所の荒篤山以来で中国からは10年秋場所の、仲の国以来4人目の関取誕生だ。西十両12枚目の木竜皇(21=立浪)は、立浪部屋からは19年九州場所の豊昇龍以来で、千葉県出身では同場所の琴勝峰以来、戦後30人目の関取輩出。父は元前頭時津海で、新たな親子関取の誕生は、21年初場所の王鵬親子(元関脇貴闘力-王鵬)以来、史上12組目となった。

また、西十両14枚目の欧勝海(23=鳴戸)は、1場所での十両復帰を決めた。春場所で110年ぶりの新入幕優勝を果たした尊富士(25=伊勢ケ浜)は、その場所のケガで翌場所は全休。先場所は十両に陥落したが、途中出場で2連勝(翌日から休場し1敗12休)し、番付は9枚ダウンの西十両11枚目にとどまった。

大相撲秋場所は、9月6日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。8日の初日を迎える。