先場所優勝同点の隆の勝、幕下以下相手に15番全勝 貴景勝は基礎運動などで汗流す

四股を繰り返す隆の勝

大相撲の東前頭筆頭の隆の勝(29=常盤山)が、22年春場所以来、約2年半ぶりの返り三役へ、好調ぶりを示した。

31日、都内の部屋で幕下以下を相手に15番取って全勝。鋭い出足から一気に寄り切ったり、押し出したりといった好内容の相撲を続けた。25日までの約1カ月で、19会場で行われた夏巡業に参加。疲労も蓄積していたが、秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)番付発表の26日、健康診断だった27日と、部屋の稽古が行われず「2日間休んで、巡業の疲れは取れました」と、状態の良さを感じていた。

7月の名古屋場所は12勝3敗の好成績だったが、横綱照ノ富士との優勝決定戦に敗れ、初優勝を逃した。多くのファンや関係者からは「惜しかったね」「もう少しだったね」という声を懸けられたという。そんな言葉に「惜しい、もう少し。それだけじゃダメ」と、あと1歩、あと1勝への意識が強まったという。目前に迫った三役返り咲きへの思いを問われると「それはありますね」ときっぱり。勝ち越せば、11月の九州場所での三役復帰がほぼ確実なだけに「勝ち越しを目指したい」と力を込めた。

かど番の先場所で負け越し、5年ぶりに大関から関脇に転落した貴景勝は、基礎運動や土俵外での一丁押しなどで汗を流し、稽古後は取材に応じなかった。秋場所で10勝以上すれば、九州場所は特例で大関に復帰する。