<大相撲秋場所>◇3日目◇10日◇東京・両国国技館
一人横綱の照ノ富士(32=伊勢ケ浜)が休場する中、出場する力士の中で番付最上位の大関が、明暗を分けた。
在位4場所目の大関琴桜(26=佐渡ケ嶽)は、結びの一番で翔猿(32=追手風)と対戦。土俵際、翔猿の右からの投げがすっぽ抜ける形となり、両者が同時に土俵に落ちたように見えた。行司軍配は琴桜に上がり、物言いもつかず、押し出しで3連勝となった。
一方、途中休場明けで臨む大関豊昇龍(25=立浪)は、過去2勝3敗と負け越している平幕の熱海富士(22=伊勢ケ浜)と対戦。右四つから、互いに相手の左上手を切る攻防が続いたが、最後は左上手を強烈に引きつけた熱海富士に圧力をかけられ、寄り切りで大関は土俵を割った。これで、ともに1勝2敗となった。
4人が名を連ねた関脇陣で注目の大の里(24=二所ノ関)は、自己最高位の西前頭2枚目の王鵬(24=大嶽)と対戦。得意の右差しから、回り込もうとする王鵬に最後まで圧力をかけ続け寄り切った。今場所、好成績を残せば大関昇進の可能性があるだけに、これ以上ない3連勝でスタートした。
先場所、1場所での大関復帰を逃した霧島(28=音羽山)は、先場所12勝3敗の優勝同点で番付を東前頭筆頭に上げた隆の勝(29=常盤山)と対戦。対戦成績1勝11敗と圧倒されてきた相手だが、隆の勝の押しをしのぎ、左の前まわしに手が届くと、相手が出るタイミングを見計らっての上手出し投げで、苦手を撃破した。3場所連続在位の阿炎(30=錣山)は、大関昇進に向けた足場固めの場所にしたい小結平戸海(24=境川)と対戦。激しい攻防を繰り広げた好一番だったが、最後は平戸海に寄り切られた。
なお、大関から陥落したものの2ケタ10勝を挙げれば、その大関に復帰できる貴景勝(28=常盤山)は、この日から休場。対戦相手の若元春(30=荒汐)は不戦勝で2勝目を挙げた。小結大栄翔(30=追手風)は御嶽海(31=出羽海)を寄り倒して今場所初白星を挙げた。
幕内優勝経験者で返り入幕から2場所目の若隆景(29=荒汐)は、初顔合わせの豪ノ山(26=武隈)を、はたき込んで連勝。白星を先行させた。先場所、最終盤まで優勝争いに加わった美ノ海(31=木瀬)は、明生(29=立浪)を押し倒して白星先行の2勝目をマークした。
新入幕コンビは、明暗を分けた。東前頭16枚目の白熊(25=二所ノ関)は十両の時疾風(28=時津風)に上手投げで敗れ、2連敗で初めて黒星先行。一方、西前頭14枚目の阿武剋(24=阿武松)は大関経験者のベテラン高安(34=田子ノ浦)を寄り切って、待望の幕内初勝利を挙げた。