<大相撲秋場所>◇10日目◇17日◇東京・両国国技館
返り入幕から2場所目で東前頭7枚目の若隆景(29=荒汐)が、勝ち越しをかけた2敗同士の好取組で遠藤(34=追手風)と対戦。遠藤の低い出足を見透かしたかのように、立ち合いで右に動き、相手の左腕を小手に巻くようにしながら突き落とした。10日目にして先場所に続く勝ち越しを決めた。
十両時代を含め、過去の対戦は6戦全勝と合口のいい相手だった。相手の気勢を呼んだかのような、ずれる立ち合いで、あっけなく勝負を決めた。取組後、NHKのインタビュールームに呼ばれた若隆景。立ち合いの動きについて「内容的には、いい内容ではなかったので明日からまた、しっかり取りたい」と、意図的な立ち合いの動きかどうかの明言は避けた。早々に決めた勝ち越しの要因には「1日1番、しっかり集中して取ろうと思って」と、その積み重ねを強調。館内の声援には「期待に応えられるように一生懸命に取りたい」と話した。
9日目に勝ち越した2年前の春場所に続くスピード勝ち越し。この場所は幕内初優勝を飾り、次期大関候補の期待を背負ったころだった。膝の大けがから復活した「元大関候補」が、再度のチャンスをつかもうとしている。