<大相撲秋場所>◇11日目◇18日◇東京・両国国技館
西幕下5枚目の琴手計(21=佐渡ケ嶽)が、新十両昇進に大きく前進した。取組前まで、ともに3勝2敗だった埼玉栄高の後輩で、西幕下2枚目の若碇を押し出し。相手の引きに乗じて鋭い出足で快勝した。4勝2敗で、七番相撲を残して勝ち越し。今場所は十両で朝乃山、妙義龍、千代栄らが休場し、十両の枠が空く見込みで、昇進しやすい状況だが、まだ周囲の勝敗によって昇進できるかどうかは流動的な状況だ。残り1番勝てば、新十両昇進は確実といえる状況となる。
取組後は「立ち合いで少し中に入られたけど、落ち着いて相撲を取れたのでよかった。初めて5枚目以内で勝ち越せたのでうれしい。若碇は(埼玉)栄の後輩で、意識している相手なので勝ててよかった。今はだいぶ、ホッとしている。昇進どうこうより、この番付で勝ち越せたのがよかった」と、表情こそ緩めなかったが、胸の内を打ち明けた。2場所前の東幕下2枚目が最高位で、昨年秋場所から幕下1桁台の番付を守っている。ただ新十両昇進は、近づいては離れという連続。ようやく、昇進の権利を得た形だ。
今場所、勝ち越せた要因については「体重が増えたことが大きい」と、先場所よりも3キロほど増えて134キロになったことを挙げた。「その重さが全然違う」と、圧力につながっていると実感する。
兄はこの日、関脇大の里と対戦する西前頭4枚目の琴勝峰で、新十両昇進となれば、現役では互いに前頭の兄若元春&弟若隆景、十両の兄英乃海&前頭の弟翔猿に次いで、3組目の兄弟関取が誕生する。