大の里、若隆景に敗れ大関昇進「当確」持ち越し「三役で直近3場所33勝」目前で今場所初黒星

若隆景に敗れ一礼する大の里(撮影・中島郁夫)

<大相撲秋場所>◇12日目◇19日◇東京・両国国技館

関脇大の里(24=二所ノ関)の大関昇進「当確」は、13日目以降に持ち越しとなった。

同じ優勝1度の相撲巧者、東前頭7枚目の若隆景との初顔合わせに敗れ、初日からの連勝は「11」で止まった。大関昇進目安は「三役で直近3場所33勝」で、大の里は小結だった5月の夏場所で12勝を挙げて初優勝。関脇だった7月の名古屋場所は9勝で、今場所は12勝を挙げれば目安に到達する状況だった。いったん、お預けとなった12勝目は、13日目の大関琴桜戦で再びことになった。

前日11日目までは、初日の熱海富士戦と、11日目の琴勝峰戦こそ際どい勝負となったが、ほとんど相手を圧倒する相撲だった。初優勝した夏場所のころから、すでに得意としていた右差しに加え、今場所は左のおっつけもさえ、白星を並べた。この日は初黒星を喫したが、11日目を終えて昇進を預かる審判部の高田川部長(元関脇安芸乃島)も「内容がいい。このままいってほしい」と、大関昇進には障害がないとばかりに、注文を付けていなかった。

今場所と同様、成績次第で大関昇進の可能性があった名古屋場所は、初日から2連敗、4日目を終えて3敗と、序盤でつまずいた。今場所前に先場所を振り返り、大関とりの意識があったことを認めた上で「それで先場所、痛い目を見た。優勝した5月場所のように、楽しい15日間を過ごせるように頑張りたい」と話していた。初日の朝稽古後も「意識しすぎている部分もあった。もう1度、攻める意識を忘れずにいきたい」と、前に出る、攻めるという、これまでの大の里を支えてきた強みを再確認したと打ち明けていた。

昨年夏場所で、幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏んで以来、今場所がまだ9場所目だ。昭和以降、幕下付け出しから最速の大関昇進は、豊山と雅山の所要12場所。今場所後、大関昇進となれば、史上最速を大幅に更新する。さらに、出世の早さに髪の伸びが追いつかず、前代未聞の“ちょんまげ大関”が誕生することになる。

残り3日間となり、2度目の賜杯へ、優勝争いの単独トップに変わりはない。大関昇進前3場所のうち、2場所で優勝となれば前例がなく、文句なしで大関昇進を勝ち取ることになる。大関昇進を、優勝で自ら花を添えるつもりだ。

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