豊昇龍V争い残る10勝目「体がよく反応」大の里を電光石火の首投げ 逆転Vなら「綱とり」話題も

大の里(左)を首投げで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇13日目◇24日◇東京・両国国技館

豊昇龍(25=立浪)が大の里との「大関対決」を首投げで制し、2桁10勝で優勝争いに残った。幕内後半戦の審判長を務めた九重親方(元大関千代大海)は勝負根性を絶賛。すでに3敗を喫しているが、逆転優勝すれば綱とりの話題が出てくるとの見解を示した。西前頭14枚目の金峰山は大関琴桜を破り、2敗で単独トップの座を死守した。

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「大関らしい」の問いかけに、たまらずほおが緩んだ。大の里に攻め込まれた豊昇龍だが「何も考えてない。体がよく反応した」と、とっさの首投げが決まり、裏返しにした。

この勝負勘を土俵下で見守った九重審判長は絶賛した。「大の里がひっくり返りましたからね。私もびっくりしましたよ。ハッと思った瞬間に決まっていた」という電光石火の首投げ。柔道なら、文句なしの一本勝ちで優勝争いに残った。

平幕相手に連敗ですでに3敗を喫しているが、綱とりの可能性は残されている。九重審判長は「俺は(審判部)副部長で何の権限もない」と言いつつ、「逆転優勝すれば(審判部で)そういう話は出るでしょう。この2日は(優勝を争う力士にとって)すごく長いと思いますよ」と言った。

照ノ富士が今場所に引退。番付上の最上位はぽっかり空位で横綱待望論は熱い。逆転優勝すればの条件付きとはなるが、「綱とり」は消えていない。むしろ待望といえる。

豊昇龍は「(優勝争いは)特に意識していない。自分の相撲をとりたいだけ。1日一番に集中して結果がついてくればと思う」と言い、「見ている人はおもしろいと思うけどな。やっている方は大変だよ。とにかくけがなく終わりたいですね」。大関としての“勝ち越し”2桁に乗せて、あと2日は己との闘い。豊昇龍には乗り越える力がある。【実藤健一】

▽八角理事長(元横綱北勝海) 豊昇龍は先に攻めている。攻めの気持ちがあるから、首投げが決まった。誰が優勝するか分からないが、そこで勝っていくことに価値がある。金峰山は強い。1発目の突きで琴桜の腰が浮いてしまった。

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