<大相撲春場所>◇8日目◇16日◇エディオンアリーナ大阪
新十両で西十両14枚目の草野(23=伊勢ケ浜)が唯一の負け知らずで8連勝とし、勝ち越しを決めた。得意の右四つではなく、左上手を取る形となったが、大青山(荒汐)を寄り切った。
ストレート給金がかかった一番でも平常心で臨んだ。「緊張はぜんぜんしなかった。夢中で相撲を取った」。勝ち越しについては「一安心」と、あくまで通過点として捉えた。
幕下では1場所7番だったが、十両から15番を取る。ここから先は未知の領域だが、「部屋での稽古がきついので、15日間では物足りないぐらい。20日間でも相撲を取れるぞ、というぐらいの稽古をしている」と頼もしい。
「相撲を取る前はあまり食べない」こともあって4キロほど体重が減ったという。それでも相撲が終わったあと、たこ焼きやラーメンでパワー補給。前日には午後11時過ぎにステーキをぺろりとたいらげた。
十両28人の中で最も番付が低い西14枚目。それでも全勝優勝なら一気に新入幕の可能性も出てくる。とはいえ「全勝は気にしてしない。勝ったら勝った、負けたら負けた」とさらり。快進撃を続ける新鋭は、目の前の相撲に全力を注ぐ。【奥岡幹浩】