東幕下筆頭の宮城「もう死んでもいいと思って土俵に上がった」勝ち越して新十両昇進を確実

東幕下筆頭の宮城(左)は北勝富士を送り出しで破り勝ち越し、来場所の新十両昇進を引き寄せ、天を見上げる(撮影・西尾就之)

<大相撲春場所>◇14日目◇22日◇エディオンアリーナ大阪

東幕下筆頭の宮城(26=中村)が勝ち越しを決めて新十両昇進を確実にした。

3勝3敗で最後の7番相撲は日体大の先輩、東十両8枚目・北勝富士(32=八角)との対戦だった。「もう死んでもいいと思って土俵に上がりました。人生をかけました」。低い姿勢で三役経験者の北勝富士の突き放しをかわし、動き回って最後は送り出した。

引き揚げた花道奥では中村親方(元関脇嘉風)が出迎え、抱擁した。「親方の姿が見えて、ちょっと泣きそうになりました」。

171センチ、118キロと小柄で大学時代も大きなタイトルはなかった。「(大相撲は)厳しいんじゃないか」と周囲から言われる中で、熱心に誘ってくれたのが中村親方だった。「親方に『見返そうな』と言われて、それがかなってうれしい」と言った。

「(昨年)九州場所(西幕下2枚目で3勝4敗)ではね返されて、先場所(東幕下4枚目で4勝3敗)も上がれなかった。悔しかったけどいい経験をした。親方からも『一から頑張ろう』と言われて、本当によかったです」

師弟で悔しさも味わいながら歩んできた末の喜びは何物にも代えがたかった。

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