高安、悲願の初優勝へ手痛い黒星「しっかり反省して、また明日一生懸命やりたい」

高安は美ノ海に寄り切りで敗れ、この日の優勝決定はお預けとなり土俵下で顔をしかめる(撮影・西尾就之)

大関大の里(24=二所ノ関)が、再び優勝争いのトップに並んで、千秋楽を迎えることになった。

優勝の可能性があった関脇大栄翔を圧倒して押し出し。単独トップだった東前頭4枚目の高安(35=田子ノ浦)が敗れたため、11勝3敗で並んだ。自力での3度目優勝の可能性が復活。優勝すれば、最速で来場所後の横綱昇進の可能性がある。1差の4敗は美ノ海、安青錦、時疾風と全て平幕の3人。いずれも直接対決はなく、最大5人による優勝決定戦の可能性もあるが、その前に決着をつけるつもりだ。

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場内にため息が広がった。単独トップに立っていた高安が手痛い黒星を喫した。立ち合いでかち上げ、さらに左右から突きを繰り出した。途中までは良い流れにみえたが、美ノ海に食い下がられ、いなされて体が泳いだところを攻め込まれた。土俵下で顔をしかめ、支度部屋でも沈痛な面持ち。「しっかり反省して、切り替えて、また明日一生懸命やりたい」と声を絞り出した。動きについては「今日は良くなかった」とつぶやくように話した。

これまで優勝同点及び次点だけで8度。終盤まで優勝争いに加わったケースはさらにあるが、賜杯に手が届いたことはまだ1度もない。この日で1歩後退したとはいえ、依然としてトップを並走中。優勝をあきらめるわけにはいかない。

悲願の初優勝は、高安本人だけでなく、多くの相撲ファンが待ち望む大団円。熱い声援に応えるためにも、最後まで全力を尽くす。

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