左膝大けがから復帰の朝乃山が年内幕内復帰を宣言 幕内力士から次々と激励「早く帰って来いよ」

出身の富山市での巡業に特別参加した朝乃山は、入場客に向けて警察の暴力団追放を呼び掛けるチラシを配り終え、笑顔を見せた

大相撲の大関経験者で、昨年7月の左膝の大けがから復帰した三段目の朝乃山(31=高砂)が、年内の幕内復帰を誓った。6日、出身の富山市で行われた春巡業に、この日だけの特別参加。地元富山県の住民を中心に、集まった約4000人の観客を盛り上げた。朝稽古後に行われた質問コーナーには、ともに前頭の若隆景、一山本と並んで土俵に立った。観客から「今年の目標を教えてください」と質問されると、朝乃山は「1場所でも早く関取に復帰して、幕内に戻るように頑張ります」と話し、ひときわ大きな拍手を浴びた。

昨年名古屋場所4日目に左膝前十字靱帯(じんたい)断裂などの重傷を負い、翌日から休場、さらに3場所全休となった。名古屋場所直前の夏場所は、逆の右膝を痛めて全休しており、5場所連続の休場。西三段目21枚目まで番付を下げて迎えた3月の春場所で復帰し、7戦全勝で三段目優勝を果たした。

次の夏場所(5月11日初日、東京・両国国技館)は、幕下15枚目前後まで番付を上げることが濃厚だ。15枚目以内に入っていて、幕下で再び7戦全勝とすれば、7月の名古屋場所は十両再昇進が確実。15枚目以内に入っていなくても、名古屋場所で幕下上位、9月の秋場所で十両中位に再昇進の可能性がある。いずれのルートでも、1年納めの11月の九州場所で、幕内に復帰することは可能だ。

朝乃山も「(来場所で幕下)15枚目以内に入るかどうかは分からないけど、やるべきことは変わらない」と、稽古に励んで番付を駆け上がるつもりだ。

この日、支度部屋の外で報道陣の取材を受けていると、一緒に質問コーナーに参加した仲の良い一山本、若隆景の他、正代、錦木、玉鷲、さらには横綱豊昇龍までもが次々と、朝乃山に近づき「早く帰って来いよ」などと、声をかけていった。地元富山県のファンだけではなく、ライバルたちも幕内復帰を待っている。そんな声に感謝しつつ「明日(7日)から部屋で稽古です」と、稽古に精進すると宣言。前日5日に、都内の部屋で朝稽古後、1泊2日の強行日程で、この日の巡業後には帰京の途に就いた。