綱とり大の里が稽古総見で6勝10敗アピール不発 豊昇龍に1勝8敗 体調不良で相撲は6日ぶり

申し合い稽古する豊昇龍(左)と大の里(撮影・鈴木正人)

大相撲夏場所(11日初日、東京・両国国技館)で、初の綱とりに挑む大関大の里(24=二所ノ関)が、アピールの場にしたかった横綱審議委員会(横審)による稽古総見で、動きに精彩を欠いた。

2日、両国国技館で行われた稽古総見で、全て三役以上の相手と計16番取って6勝10敗。特に横綱豊昇龍には1勝8敗と、大きく負け越した。横審の面々、集まった約5500人のファンに、横綱の“資格十分”と言わしめる実力を示したいところだったが、不発に終わった格好だ。

豊昇龍に対して、右を差して馬力を生かして寄り切る、持ち味を十分に発揮した一番もあった。だが横綱に勝ったのは、その一番だけだった。豊昇龍の低くて鋭い立ち合いに押し込まれ、運動量でも圧倒され、土俵下まで駆け降りていくほど、勢いよく押し出されたり、投げられたりという取り口が目立った。

稽古後は「まだまだバラバラ。良くないところだらけ」と、上半身と下半身の動きに一体感がないなど、反省の弁が口をついた。

相撲を取る稽古は、横浜市で行われた4月26日の巡業以来、6日ぶりだった。前日1日に行われた、所属する二所ノ関一門の連合稽古は体調不良で欠席。詳細は明かさず「もう元気だと思う」と話したが「出遅れている」と認めた。

仕上がりの遅さが、豊昇龍との1勝8敗という差に如実に出た。ただ「逆に今でよかった。場所直前じゃなくて。あと1週間あってよかったと、プラスに考えたい」と前を向いた。今後は「もう1度、しっかり、基礎、基本を重ねて」と、実戦感覚とともに体づくりも怠らないことを誓っていた。