<大相撲夏場所>◇2日目◇12日◇東京・両国国技館
幕内経験者の人気者で、西幕下10枚目の炎鵬(30=伊勢ケ浜)が、今場所の一番相撲で浜豊を押し出し、白星発進した。低い立ち合いから頭をつけて左を深く差し、嫌がる相手が引いたところを追撃。前に出続けて快勝した。「終始、下から攻められた。気持ちで取った」と胸を張った。
場所前の稽古は順調だった。首の大けがで、昨年名古屋場所で序ノ口から再起。そこから先場所まで、5場所連続で6勝1敗の好成績を収めてきた。今場所は「筋肉量も増えてきた」と、体重は102キロ。100キロ超で本場所に臨むのは、大けがする前以来とみられる。ただ「体の使い方は、前とは全く違う。頭の中でリセットされている」と、首へのダメージ軽減も考えた、新たな取り口に手応えを感じている。
この日は、十両土俵入り後、大勢の観客の前、大歓声の中での取組だった。再起後の先場所までよりも、観客の人数は格段に増えた中で取った。「ここまで来ることができたんだなと、思い出すものがあったというか。懐かしい感じがした」。感慨深いものもあった。来場所で十両に昇進できる幕下15枚目以内に入ってきたが「期待はしないで」と言って笑った。「白星が1番いい薬ですから」と、場所中を通じて、右肩上がりで状態を上げていくつもりだ。