豊昇龍、苦手阿炎に4連敗で2日連続金星配給 横綱昇進から2場所連続休場なら71年ぶり不名誉記録

2連敗を喫した豊昇龍はうつむき加減で髪を整えてもらう

<大相撲夏場所>◇4日目◇14日◇東京・両国国技館

横綱豊昇龍(25=立浪)が、2日連続で金星を配給した。東前頭2枚目の阿炎(31=錣山)に引き落とされ、3日目の王鵬に続いて平幕に負けた。新横綱だった3月の春場所を含めると、2場所で合計5個の金星配給。仮に横綱昇進から2場所連続休場となれば、1954年の43代横綱吉葉山以来、71年ぶりの不名誉な記録になってしまう。

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立ち合いはやや遅れた。豊昇龍は阿炎のもろ手突きで出足を止められると、足が出ない。両足がそろったところで、つっかえ棒を外されるようにして引き落としを食った。右腕にベッタリと土がつく。座布団が舞う中、東の花道を引き揚げた。2日連続の金星配給となってしまった。

連勝発進したが、この2日間で様相がすっかり変わった。4連勝で昇進ムードをつくり始めた大の里とは対照的に、豊昇龍には悪いデータばかりが並ぶ。阿炎に4連敗。通算では11勝8敗だが、苦手になってきた。東の支度部屋に戻り、風呂から上がると付け人が報道陣に向けて両腕で「×」印。2日連続で、無言を貫いた。

新横綱場所は右肘のケガが影響して、10日目から休場した。金星3個を配給し、5勝5敗5休で終えた。新横綱から2場所で金星5個配給は、年6場所制となった1958年(昭33)以降に誕生した横綱30人の中でワースト記録。2場所で4個配給の3代目若乃花、大乃国、栃ノ海を上回った。豊昇龍は2場所で平幕と12戦して5敗と、本来の力を出し切れていない。

4月の春巡業は皆勤し、ケガを治した。稽古も十分こなし、自信を取り戻したはずだった。右肘のサポーターは外した。ここから、いかに挽回できるか。5日目は、またも平幕の豪ノ山戦が組まれた。2場所連続休場は、簡単に決断できない。強気で負けず嫌いな豊昇龍が、今こそ意地を見せる局面だ。【佐々木一郎】

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