<大相撲夏場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館
大関大の里(24=二所ノ関)の初の全勝優勝は、目前で“天敵”の横綱豊昇龍(26=立浪)に阻まれた。13日目に2場所連続4度目の優勝を決め、無傷の14連勝で臨んだ千秋楽、上手ひねりに転がされた。対戦成績は1つの不戦勝を除いて1勝6敗。新横綱として臨むことが確実な名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)で雪辱を誓った。
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横綱と大関として対戦する、最初で最後の対戦で、豊昇龍が意地を見せた。豊昇龍は、立ち合いから大の里の圧力に押されても、食らいついて好機を探った。相手に右を差されれば、自身も右を差し返し、最後は右から投げる得意の形で仕留めた。「横綱として気合が入っていた。しっかり集中して取ることができた」と、胸を張って答えた。
今場所は3、4日目に連敗した。しかも、ともに金星配給。途中休場した先場所の3個と合わせ、配給した金星は2場所で5個。あと1つ配給していれば、昇進後2場所としてはワースト記録に並ぶところで、休場危機にもひんしたが、土俵際で踏ん張った。終わってみれば12勝と、横綱にふさわしい白星を重ねた。来場所は大の里と2人が番付最高位に並ぶが「逆に落ち着く。1人だったから」と、一人横綱の重圧から解放されることを歓迎。今場所中盤戦以降のような、本来のノビノビとした相撲を取り戻し、横綱として初優勝を大の里と競い合っていく。【高田文太】