大の里の父知幸さん「石川県の人に少しは認められたかな」輪島以来、52年ぶり石川県出身横綱誕生

昇進が決まり会見に臨む新横綱大の里

大相撲夏場所で2場所連続4度目の優勝を果たし、晴れて「第75代横綱」に決まった大の里(24=二所ノ関)の昇進伝達式に父中村知幸さん、母朋子さん(ともに49)も駆けつけた。伝達式後、知幸さんは「感動しました。まだ実感はわかないですけど、これからが大事。とにかくケガなく頑張ってほしい」と、感慨深い様子で、静かに話した。

石川県出身の横綱は、江戸時代に活躍した第6代の阿武松、73年夏場所後に昇進した第54代の輪島に次いで、52年ぶり3人目となった。知幸さんは「これで石川県の人に、少しは認められたかなという思いです。輪島さんという石川県を代表する、偉大な存在と、肩を並べたのはすごいことだなと思います。石川県の皆さんに、少しは恩返しできたかな。(入門からの2年は)早いようで、相撲を始めてからの十何年だと長いような。何ともいえない2年間」と、かみしめながら話した。

大関昇進時に続き、横綱昇進の伝達式でも口上で用いた「唯一無二」は、知幸さんが大の里に掛けた言葉だった。夏場所千秋楽から一夜明けた26日の会見で、大の里は「唯一無二」について「もう使ってしまったので」と、変更をほのめかしていた。それが、いざ伝達式になると「唯一無二の横綱を目指します」と宣言した。これには知幸さんも「また言ってくれたというのは、本当に親孝行な息子ですね。うれしかったです。(以前は)重荷になってしまうかなと思いましたが、期待に応えて、本当にすごいですね」と、称賛していた。