朝乃山が白星発進 先場所十両の夢道鵬をすくい投げ 「太く長く現役生活を」と関取復帰に意欲

夢道鵬との一番に臨む朝乃山(撮影・前田充)

<大相撲名古屋場所>◇初日◇13日◇IGアリーナ

大関経験者で西幕下筆頭の朝乃山(31=高砂)が、関取復帰へ白星発進した。先場所は十両だった西幕下2枚目の夢道鵬をすくい投げ。立ち合いすぐに右を差し、相手に先に上手投げを打たれたが、かいなを返し、体を預けるようにして投げを打ち返した。「相撲的には良くないけど、投げられても反応して、かいなを返していけたのはよかった」と、瞬時の対応力、相撲勘が戻ってきたことへの手応えを口にした。

1年前の昨年名古屋場所4日目、前頭一山本戦で前十字靱帯(じんたい)断裂など、左膝を大けがした。同5日目から途中休場。今年3月の春場所で三段目から復帰するまで、長期離脱を余儀なくされた。ただ「謹慎の時よりも早かった。1年後にまた、名古屋場所で相撲を取れたことがうれしい」と、新型コロナウイルスのガイドライン違反で、6場所の出場停止を受けた時よりも、心身ともに充実したという。

今場所前は、愛知・蟹江町の部屋に、ともに前頭の王鵬、豪ノ山が出稽古に来た。その後、岐阜・羽島市の木瀬部屋にも出稽古し、同じ幕下力士の他に、前頭美ノ海、英乃海らと相撲を取る稽古を重ねた。「若くないし、朝起きてからの生活が大事。基礎を大事に、汗をかいて、体をほぐしてから稽古をしている」とと、けがする以前よりも、入念に体をほぐしてから、体に負荷をかけるようにしている。「太く長く現役生活を続けたい」と、まずは関取復帰、その先に幕内上位での活躍を見据えている。