結びにめっぽう強い!王鵬がまた金星「いい緊張感が、いい方向に」大の里戦は直近4戦3勝

王鵬(左)は大の里を破り勝ち名乗りを受ける(撮影・森本幸一)

<大相撲名古屋場所>◇4日目◇16日◇IGアリーナ

東前頭2枚目の王鵬(25=大嶽)が、横綱大の里に初めて土をつけた。結びの一番で、3連勝だった新横綱を押し出し。結びは通算8勝1敗とし、注目される一番での強さをまたも証明した。5日目は、3日連続で金星を配給している横綱豊昇龍と結びで対戦する。

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盤石と思われた大の里に、王鵬が勝った。立ち合いで押し込まれたが、前傾姿勢を崩さない。相手得意の右差しを警戒して辛抱すると、横綱が引いた。王鵬の押しが、悪癖を引き出した。結び前から2番続けての番狂わせ。IGアリーナに座布団が舞った。

通算3個目の金星。報道陣から聞かされると「そうか…」と反応し「そんなに気にしていないというか、うれしいですけど、一生懸命やった結果なので良かったです」と続けた。大の里戦は通算3勝4敗も、直近は4戦3勝と「大の里キラー」になりつつある。

結びには、めっぽう強い。独特の雰囲気になる横綱の聖域だが、祖父・大鵬の血が騒ぐ。「いい緊張感で相撲が取れるので、それがいい方向にいくのかなと思います」と前向き。大舞台ほど燃えるずぶとい性格は、多くの視線が注がれる土俵こそ力が出る。

初日から3連敗していたが、立ち合いには手応えを得ていた。IGアリーナにも好感触を得ている。新会場について聞かれると「違いは、まるっきり違うけど、雰囲気は相撲が取りやすい」と答えた。その心は…。「支度部屋から土俵の距離は気持ちが合う。人とも会わない。支度部屋で息を整えてからいくのが、両国と近いんじゃないかと思います」。地方場所は、これまでの名古屋も含めて、観客が行き交う通路を横切って花道に向かう。IGアリーナは、王鵬にとってはより集中できる会場だ。

5日目も結びの一番。豊昇龍戦が組まれた。王鵬が暴れる条件は、整っている。【佐々木一郎】

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