名古屋場所の優勝争いは平幕の3人に絞られた。平成以降、年6場所の優勝者を番付別に分類すると1月の初場所と7月の名古屋場所は、平幕優勝が最多4人ずつで並ぶ(【注】2020年7月は東京開催だが、暑い時期の本場所として行われたため、便宜的に名古屋場所としてカウントしました)。今場所は平幕優勝が確定し、5人目となる。なぜ、名古屋で平幕優勝が誕生するのか?
元大関貴景勝の湊川親方は「決めつけることはできませんが、暑さの関係があるかもしれません。あとは、(本場所直前に)巡業がない。調整がいつもと違う。そこがどう影響するか。たまたまかもしれませんし、結果論でしか語れないので」と慎重に言った。6月は巡業がない。ライバルと事前に胸を合わせる機会が減る。これは上位にとって不利なのかもしれない。
平幕優勝を名古屋場所で経験した元関脇水戸泉の錦戸親方は「暑さじゃないですか」と指摘する。「クーラーがあるから体調を壊しやすい。暑いとオーバーワークする。15日間は、結構体力を使うんですよ」。
琴勝峰は場所前にケガをしたことで、体力温存ができたのかもしれない。「夏生まれの人は強いんじゃないですか。調べたらどうです?」と錦戸親方。安青錦は3月生まれ、草野は6月生まれ、琴勝峰は8月生まれ。猛暑は夏男に味方するのか。答えは間もなく出る。【佐々木一郎】