十両朝乃山が5連勝で1敗キープ 前日は「相撲界の顔」として英国チャールズ国王の弟を出迎え

白鷹山(左)を攻める朝乃山(撮影・鈴木みどり)

<大相撲秋場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館

大関経験者で西十両13枚目の朝乃山(31=高砂)が、5連勝で6勝1敗とした。東十両10枚目の白鷹山を寄り切った。鋭い踏み込みで、立ち合いすぐに右を差すと、左もおっつけからの流れで差してもろ差し。一直線に土俵外へと追いやる会心の白星だった。「相手に圧力をかけながら相撲を取れた。前に出ることを心掛けて相撲を取った」と、納得の表情で振り返った。

2日目に西ノ龍に敗れた後、3日目は風賢央に辛勝だった。当初は内容に「最悪の相撲」などと自分を責めていたが、4日目からは徐々に内容でも上向きとなってきた。「苦しい状況でも、前に出ることを意識している」と、2、3日目が消極的な相撲だったからこそ、以降は攻める意識を強く持ち続けているという。

前日19日の取組後は、英国チャールズ国王の弟、エディンバラ公爵殿下と、夫人のソフィー妃が観戦に訪れ、朝乃山は八角理事長(元横綱北勝海)とともに、取組後に出迎えた。幕内の取組前だったとはいえ、現役力士を代表してVIPを迎えた。この日の取組後は「なんで自分なのかなと思った」と笑ったが「めったに経験できないこと」と、貴重な体験と受け止めたと内心を打ち明けた。

同じ高砂部屋の新十両朝白龍も6勝1敗と好調をキープし、もう1人の新十両石崎改め朝翠龍も、4勝3敗と白星を先行させている。さらに、先場所までは部屋で唯一の関取衆だった前頭朝紅龍もいる。「関取4人で高砂部屋を盛り上げていけたら。そうすれば、若い子たちも刺激を受けてくれるはず」。VIPに対応するなど“相撲界の顔”の一面もあるが、それ以前に自身は“高砂部屋の顔”として、部屋を活気づけたい思いが強い様子だった。【高田文太】