<大相撲秋場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館
先場所関脇ながら、初土俵以来の連続出場が途切れて全休し、東前頭10枚目に番付を下げた大栄翔(31=追手風)が、初日以来、6日ぶりの2勝目を挙げた。持ち前の突き、押しで攻めて、最後は反転した前頭明生が前のめりに落ちて送り倒し。2勝5敗とした。「前に攻められてよかった。(前日6日目までは)前に攻められていなかったので、前に攻める気持ちを強く持ってできたかなと思う。ホッとしちゃいけないとは思うけど、ひとまずよかった」と、連敗を「5」で止めたことをかみしめた。
6月に右ふくらはぎを痛め、7月の名古屋場所は「右腓腹筋(ひふくきん)断裂で約2カ月の加療を要する見込み」との診断書を提出し、全休した。初土俵以来、初の休場で連続出場はストップ。番付も5場所連続で守っていた関脇から、小結も含めて7場所連続で守っていた三役から大きく落としていた。ただ、初日を6日後に控えた今月8日に、関取衆との稽古を再開したばかり。この日の取組後、患部の状態を問われ「痛みはない。稽古不足」と、本来の実力を示すことができていないが、言い訳せずに現状を自己分析した。
「勝たないことには仕方ない。勝つことが大事」。まだ黒星が3つ先行するが、今後に勢いも出そうな勝ち方に「そういう気持ちに持っていけるように頑張りたい」と、精神面でも前向きに持っていけるように努める決意。取組後には、支度部屋まで駆けつけた、仲の良い湊川親方(元大関貴景勝)に冗談交じりにねぎらわれ、笑顔を見せていた。