炎鵬が3連勝締め5勝2敗 2年4カ月ぶり塩まきに感激 苦手だった白米食べて初めて場所中増量

炎鵬(右)は風の湖を引き落としで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

幕内経験者の人気力士で、東幕下31枚目の炎鵬(30=伊勢ケ浜)が、3連勝締めの5勝2敗で今場所を終えた。西幕下27枚目の風の湖を、立ち合いで頭から当たると、差し手争いで前傾姿勢になった相手の隙を逃さず、タイミング良く引き落とした。一時は2勝2敗となったが、3場所ぶりに勝ち越し。取組後は「何よりも無事に終わることができてホッとした。来場所は、この2敗を消せるよう、勝ちにできるようやっていきたい」と、次の九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)では全勝を目指す決意を示した。

首の大けがで7場所連続休場し、十両から序ノ口まで番付を下げた。そこから昨年7月の名古屋場所で再起し、幕下までは順調に番付を戻した。幕下では一筋縄では勝てなくなったことと、先場所はけがで途中休場し、2場所連続で勝ち越しを逃していたが、来場所は番付を戻すことになる。

この日は、大けがで途中休場した十両の23年夏場所以来、2年4カ月ぶりに、取組前に塩をまいた。十両土俵入りの直前で、進行が早まっていたことも関係したが「やっぱり『これだよな』と思いました。自分はリズム、テンポも、こっちの方がやりやすいなと思いました。相手が考える時間もあるし、落ち着いて取れる」と、感激した様子で振り返った。相手との駆け引きも含め、立ち合いまでにゆったりとした間ができる、この日の取組で、関取時代を思い出したという。「いい刺激になった。また毎日、塩をまけるようになりたい」と、すがすがしい表情で語った。

今場所は、場所中に体重が「3、4キロ増えた」といい「場所中に増えたのは初めて」と明かした。かてては「白米が苦手」と語っていたが、この日は「今は逆に白米しか食べない」と、冗談めかして笑いながら話した。「今までは、ご飯を食べる努力をしてこなかった。今はどれだけ時間がかかっても、1時間以上かけてでも、しっかりとご飯を食べるようにしている」という。肉体面の充実もあり、1場所でも早い関取復帰へ、終始前向きに話していた。