日本相撲協会は27日、大相撲九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)の新番付を発表した。
9月の秋場所で、新入幕から4場所連続となる11勝&三賞受賞の安青錦(21=安治川)が新関脇に昇進した。年6場所制の1958年(昭33)以降では単独で史上最速となる、初土俵から所要13場所での新関脇(付け出しを除く)。後に大関まで番付を上げる米国出身の小錦が、1984年(昭59)九州場所で、所要14場所で平幕から一気に関脇となった、従来の最速記録を1場所更新した。
また、ウクライナ出身としても、安治川親方(元関脇安美錦)が創設の部屋としても、初の関脇昇進を果たした。新三役の小結として臨んだ秋場所は、12日目に全勝の横綱豊昇龍を破るなど、終盤戦まで優勝争いに絡んだ。大関昇進目安の「三役で3場所33勝」に向け、2桁白星を挙げて起点をつくった。また先場所は2場所連続の技能賞。春場所から2場所連続の敢闘賞と合わせ、新入幕から4場所連続の三賞受賞は、歴代最長の新入幕から5場所連続受賞の大の里に次いで、2人目の快挙でもあった。
秋場所を13勝2敗で、横綱としては昇進2場所目で初、通算5度目の優勝を果たした横綱大の里(25=二所ノ関)が、2場所連続で東の正位に就いた。その大の里と優勝決定戦まで争いながら、横綱として初優勝はお預けとなった豊昇龍は、2場所連続で西横綱となった。3場所連続で一人大関の琴桜は、東に就いた。
安青錦と並ぶ西関脇には、4場所ぶり2場所目の三役となる王鵬が返り咲いた。王鵬は前回関脇だった春場所も、平幕から小結を飛び越え、関脇として新三役に昇進した。小結を経験しないまま勝ち越しを続け、目標とする大関に昇進という、極めて異色のケースを目指していく。
小結は、先場所12勝3敗で終盤戦まで優勝を争った隆の勝が、東前頭7枚目から大きく番付を上げて東に就いた。隆の勝は、同じく小結だった22年春場所以来、22場所ぶりの三役返り咲きとなった。西小結は、先場所東小結で7勝8敗だった高安が、4場所連続での小結在位となった。高安は先場所、初日から6連敗を喫し、11日目には負け越しが決まっていたが、そこから4連勝締め。目標とする大関返り咲きのためにも、三役に残って再昇進の起点をつくりたい思いの強さが、番付に表れた形となった。