大の里、九州場所で「年4回目の優勝を」ロンドン公演「いい記念」も稽古不足…なまった体起こす

大相撲九州場所の番付発表で、抱負を語る横綱大の里(撮影・浅見桂子)

大相撲九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)の番付が27日、日本相撲協会から発表され、横綱大の里(25=二所ノ関)が福岡市西区の部屋で記者会見した。秋場所は13勝2敗。横綱としては昇進2場所目で初、通算5度目の優勝を遂げて2場所連続で東の正位に就き「初めて横綱として優勝してホッとしたし、うれしかった。あの経験を何度もするために、今回の九州場所も大事になってくる。年4回目の優勝を目指して頑張りたい」と抱負を語った。

まずは19日まで活況を呈したロンドン公演について聞かれ「本当に相撲というものが、ここまで盛り上がっているんだなと。海外の人がたくさん来てくれて、あの空間、あの場所で相撲を取れたことは、すごくいい記念になった」。時差ぼけも収まったというが、期間中は「ほとんど稽古できなかったので、やはり少しロスもある。もう1回、なまっている体を起こさないとダメ。部屋で基礎基本かっちりやって、初日に間に合うよう準備していきたい」と話した。

借りも返す。昨年の九州場所も、同じように先場所優勝して新大関となって迎えたが、苦しい9勝6敗。1年前の10月もアデノウイルス感染症と診断され、秋巡業を離脱していた。

「思うような成績を残せず、少し悔しい思いをした場所でもあったので。去年は巡業途中に体調不良という少しアクシデントもあったけど、今回は体調面もすごくいい」

2度目の2場所連続優勝を期して前日26日に福岡入り。「去年と似ているけど同じ失敗をしないように、しっかり稽古して準備することが大事。優勝して1年を締めくくりたい」と気合を入れた。九州については「いい成績を残せてないんで」と苦笑いしながら「食べ物がおいしい街なので、しっかり食べて、でも太りすぎないようにしたい」と柔和な表情も見せていた。

場所前に予定される、二所ノ関一門の連合稽古にも「もちろん」と参加意向。出稽古は状況によって見極めつつ、茨城・阿見町など普段と違って会場に近い今場所は「一番近い場所なので、来てもらってもありがたい」とも歓迎した。

同じ石川県津幡町出身の後輩で、ロンドンでも行動をともにしていた欧勝海(24=鳴戸)が新入幕を果たしたことには「この九州で頑張ってくれると思うので期待しています」。ほおを緩める場面もあったが「自分のことで精いっぱい。まだ稽古不足なところもあるので、しっかりと準備を最大限にしたい。年の納めの場所だし、来年に向けて弾みになるよう、いい結果で締めくれるよう、自分らしく頑張っていきたい」と最後まで自身に矢印を向けていた。【木下淳】

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