日本相撲協会は1日、最高位小結の遠藤(35=追手風)の現役引退と年寄「北陣」襲名を正式に発表した。この日、行われた理事会で承認された。今後は追手風部屋付き親方として後進の指導にあたる。引退会見については決まり次第、発表される見込み。
遠藤は7月に右膝、9月に左膝と、慢性的に痛めていた両膝を相次いで手術。幕内だった5月夏場所を9勝6敗と勝ち越したのを最後に、2場所連続全休中で、九州場所(9日初日、福岡国際センター)は東幕下3枚目に番付を下げていた。
端正なマスクに、技能賞4回という好角家好みの熟練した技術を持ち合わせ、屈指の人気を誇った。アマチュア横綱など日大で11冠に輝き、13年春場所、幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。幕下を2場所で通過し、同年名古屋場所で新十両に昇進してから12年余り、関取の座を守り続けた。出世の早さに髪の伸びが追いつかない、ざんばら髪の新鋭は早くから永谷園のCMに起用されるなど、広く知られる存在になった。八百長問題から低迷していた大相撲の人気復活に貢献した。
「スー女」と呼ばれる女性ファンを増やした。当時、協会が企画した「お姫様抱っこ企画」には女性ファンの応募が殺到。「スー女ブーム」の火付け役になった。
◆遠藤聖大(えんどう・しょうた)本名同じ。1990年(平2)10月19日、石川県穴水町生まれ。小学1年から相撲を始める。金沢学院高-日大。日大では4年時にアマチュア横綱に輝くなど11冠。13年春場所で幕下10枚目格付け出しで初土俵。関取に昇進した同年名古屋場所を14勝1敗で十両優勝。史上最速の所要3場所で新入幕。出世が早く、まげを結えない「ざんばら髪」で注目された。初土俵から8場所目の14年夏場所で横綱鶴竜を破って初金星。18年夏場所で最高位となる小結に昇進。得意は左四つ、寄り。三賞は殊勲賞1回、敢闘賞1回、技能賞4回。金星7個。通算成績は527勝494敗88休。家族は夫人。184センチ、144キロ。血液型AB。