朝乃山6連勝締めで12勝3敗 藤凌駕に十両V譲るも来場所の再入幕濃厚「また三役に戻りたい」

朝乃山(左)は北の若を上手出し投げで下す(撮影・岩下翔太)

<大相撲九州場所>◇千秋楽◇23日◇福岡国際センター

大関経験者で西十両4枚目の朝乃山(31=高砂)が、6連勝を飾り、12勝3敗で今場所を終えた。東十両12枚目北の若の突きを下からあてがい、左のまわしを引くと、すかさず上手出し投げで仕留めた。14日目を終えた時点では、十両優勝の可能性があった。だが直前の取組で、十両優勝争いで単独トップだった2敗の藤凌駕が、3敗の羽出山を破って優勝決定。先場所に続き、あと1歩優勝には届かなかった。羽出山が勝っていれば、勝った朝乃山を含めて優勝決定ともえ戦にもつれるところだった。

取組後は「目の前で優勝が決まったけど、切り替えて、自分の相撲に集中した。内容もよかった。圧力をかけて相手を崩すことができた」と、胸を張った。優勝を逃したことで気落ちした部分があったか問われると「羽出山関が勝っていたら、また違う感情になっていたかもしれない」と、優勝の可能性が消滅し、冷静に取り切れたかもしれないと、前向きに受け止めた。

優勝を逃したことは「もちろん悔しい。優勝を求められる立場だと思うけど、復帰してから三段目では優勝したけど、幕下、十両では逃してしまった」と、歯がゆさが強く残る様子だ。それでも12勝目は、来場所の再入幕に向けて大きな白星となった。前日14日目に11勝目。通常なら、この時点で再入幕相当の成績だが、今場所の十両上位は、朝乃山以外にも好成績の力士が続出。藤星雲、琴栄峰、朝白龍、大青山、羽出山といった面々が幕内昇進のライバルで、1勝でも多く積み上げたいところだった。

12勝目を挙げたことで、来場所の再入幕は決定的となった。「今年は春場所で三段目から復帰して、幕内復帰が目標だった。来年、どこまで通用するか分からないけど、目標は高く持ちたい。また三役に戻りたい」。年明け最初の来年初場所から、幕内土俵で活躍することを目指していく。【高田文太】

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