師匠から暴力行為受けた伯乃富士が初の取材対応「ご迷惑、ご心配を」ぶっつけ本番、初日は黒星

欧勝馬にはたき込みで敗れる伯乃富士(撮影・和賀正仁)

<大相撲春場所>◇初日◇8日◇エディオンアリーナ大阪

師匠の伊勢ケ浜親方(34=元横綱照ノ富士)から暴力行為を受けた西前頭7枚目の伯乃富士(22)が、騒動後初めて取材に応じ「ご迷惑、ご心配をおかけして申し訳ありません」と謝罪した。休場措置が取られた師匠に対し、弟子は欧勝馬戦で痛めていた左足親指を再び負傷し、黒星発進となった。

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顔をゆがめて左足親指に手をあてる伯乃富士。欧勝馬の引き技に粘った際、親指を土俵際でひねった。

物言いがつく激しい勝負だったが、軍配は変わらない。敗れた22歳は「こう(親指が土俵に)入っちゃって。それまでは(痛みは)大丈夫でしたが、さっきのでちょっと…」。足を引きずり支度部屋に戻った。

初場所12日目の宇良戦で左足親指を負傷し、13日目から休場。左母趾MPT側副靱帯(じんたい)損傷で約4週間の安静加療を要すると診断され、今回も同じ箇所だった。

治療で大阪入りが直前となり、ぶっつけ本番だった。「関取衆と胸を合わせることはできなかった。足のリハビリなど、やれることはやっていた」という。

けがとは別に、2月に師匠から暴力行為を受け、この日は騒動後、初めての取材だった。「ご迷惑、ご心配をおかけして申し訳ありません」と声を絞り出し、神妙な表情になった。

休場措置が取られた師匠とは、大阪市の部屋で指導は受けており「昨日は師匠と、やってきた相撲をやりきりますと話した」。鳥取・倉吉市出身で、先場所まで4場所連続で金星を奪うなど「令和の怪物」と呼ばれる逸材は、負傷を抱えて土俵に立つ。【横田和幸】

◆今回の騒動 日刊スポーツが伊勢ケ浜親方による伯乃富士への暴力行為を報じた2月27日、取材に応じた親方は事実関係を認めた。この行為を親方自らが日本相撲協会に報告し、同24日に伯乃富士、事情を知る前頭錦富士の3人が、事情聴取を受けた。現在は詳細を調査中で場所後に処分が出る見通しも、親方には春場所休場の暫定措置が取られ、部屋内での指導のみ許されている。

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