<大相撲春場所>◇13日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪
西幕下2枚目の大花竜(24=立浪)が、来場所の新十両昇進を決定的とする6勝目を挙げ、今場所の全取組を終えた。西幕下16枚目で、取組前までは同じ1敗だった漣(さざなみ)を寄り切り。立ち合いから突いて出たが、脇が甘くなったところで、もろ差しを許して後退。それでも土俵際で右を巻き替えて寄り返し、、そのまま土俵外へと追いやった。6勝1敗は、13日目を終えての十両下位や幕下上位といった、他の力士の成績から見て、場所後に吉報が届くのは、まず間違いない状況となった。
取組後は開口一番「落ち着いて取れてよかった」と話しながらも、直後に、もろ差しの場面を振り返って「ちょっと焦った」と本音も漏らし、笑顔を見せた。続けて「無理にはたいたりしないで、相手に体重をかけて寄ることができた」と話し、うなずいた。
師匠の立浪親方(元小結旭豊)には「自分で勝って(新十両昇進を)決めてこい。他の力士の結果に頼ったらダメだぞ」と、くぎを刺された。12日目を終えた時点で、昇進は濃厚な状況。結果的に敗れていても、この日に東幕下筆頭日向丸の負け越しが決まるなど、昇進は確実な状況だった。ただ、大花竜は「来場所のためにも勝つことが大事だった」と、少しでも番付を上げる意味でも、勝ちたい一番に変わりはなかった。
「今場所は長く感じた。終わってホッとした」。そんな中、近大で4年間過ごし、地元青森に次ぐ第2の故郷大阪は、多くの関係者が駆けつけ、声援を送ってくれて力をもらったという。入門から2年で「髪が伸びるのが遅いんです」というため、微妙ながら、来場所は大銀杏(おおいちょう)を結って本土俵に立つ可能性もある。「来場所は、もっと相手も強くなってくる。さらに稽古したい」と、十両力士として土俵に立つことを見据えて話した。