元幕内の英乃海(36=木瀬)が3日、東京・両国国技館で引退会見に臨んだ。「先場所で負け越してしまい、取組を終えてから師匠にすっきりした気持ちで『引退させてください』と報告しました。悔いはなくホッとしています」と、経緯を説明した。
埼玉栄高-日大から12年夏場所に初土俵を踏んだ。右四つの寄りを武器に幕内在位13場所、自己最高位は東前頭6枚目。春場所は西幕下3枚目で3勝4敗となり来場所の十両復帰を逃していた。
同部屋の同期が1番の刺激だった。同い年の志摩ノ海を常に意識。「負けたくない気持ちだけでやっていましたし、こういう言い方はよくないですけど、(志摩ノ海が)番付が上の時は、ちょっと負けてほし気持ちもありました」と切磋琢磨(せっさたくま)できたことに感謝した。
弟の幕内・翔猿(33=追手風)の存在も大きかった。兄弟関取で話題になるも「いつの間にか僕より強くなっていました」。それでも悔しい気持ちを持ちつつ「いろいろな方から『翔猿のお兄さんなんですよね』という声をかけてもらえるのがうれしかった」と、兄として優しい一面を見せた。
今後は都内で不動産業に挑戦する予定。「10歳から相撲しかしたことがない。一般社会のこともそこまで知らないですし、少し心配な部分もありますが、楽しみな部分もあるので一生懸命頑張りたい気持ちです」と、笑顔を見せた。【山田遼太郎】