<大相撲夏場所>◇7日目◇16日◇東京・両国国技館
幕下最下位格付け出しで“イケメン力士”として注目を集める大森(22=追手風)が、豪ノ勝(20=武隈)を下してデビューから4連勝を飾り、勝ち越しを決めた。
立ち合い後は上手を求め攻め込んだが、最後は右の下手投げで決着。「しんどかったけど、楽しかったです」と笑顔を見せた。長い相撲となった一番を「どう自分の形をつくっていこうか考えていました。振ったらかかると思って、最後は振りました」と振り返り、冷静さものぞかせた。
昨年の全日本相撲選手権で準優勝。金沢学院大から入門した。決まり手となった右の下手投げについては「自信ないっす。何なら今日、大学時代も含めて初めてやりました」と明かして苦笑い。意外な“新兵器”で白星をつかんだ形だ。
かつてイケメン力士と呼ばれた元小結遠藤の北陣親方(35)と同じ石川県穴水町出身。北陣親方が小学生時代から目をかけて、プロの世界にスカウトした。
この日は土曜日とあって館内の熱気もひときわ。女性の声援も大きかった。「いつもよりお客さんが多いなと思いました」と周囲の盛り上がりも実感している。
初土俵から4連勝で勝ち越しを決め「少しうれしいです」と一定の手応えも「次からは内容をもっと磨いていきたいです」と表情を引き締めていた。【山田遼太郎】
◆付け出し 学生、アマ時代に実績を残した力士が入門する際、デビューする地位を優遇する制度。全日本選手権、全国学生選手権、国体(成年の部)で8強以上に幕下最下位格、16強以上に三段目最下位格の資格が与えられる。また、全国高校選手権、国体(少年の部)で4強以上に、三段目最下位格の資格が与えられる。