<大相撲夏場所>◇9日目◇18日◇東京・両国国技館
幕下最下位格付け出しでデビューした大森(22=追手風)が、5連勝とした。東幕下39枚目の龍葉山(20=時津風)と対戦。互いにまわしを探り合う展開から、右からタイミングよく突き落とした。兄が観戦に訪れる中、「おかげさまで順調に勝てているんで、声援含めてありがたいです」と応援に感謝した。
立ち合うまでは、動揺しかねない場面があった。この日はプロ5戦目で初めて西方から土俵に上がった。黙礼後、西の花道の方を向いて四股を踏むところを、思わず正面に行きかけ、審判に修正された。「朝赤龍さんと二所ノ関さんに笑われました。高砂親方が教えてくれました。ありがたかったです」。
立ち合いでは、相手がなかなか手をつかず、駆け引きをされた。最後は両手をついて立ち合った。「少し緊張しました」と振り返ったが、「内容的に悪くはなかったかな」と強心臓ぶりを示した。
対戦した龍葉山は昨年9月の秋場所で序ノ口デビューしてから、2敗(不戦敗のぞく)しかしていないモンゴル出身の実力者。それでも大森は負けることなく、幕下優勝の可能性を残した。端整な顔立ちが話題になりがちだが実力も伴い、日に日に声援が大きくなっている。「(優勝は)気にしすぎず、自分のペースで頑張ります」と落ち着いていた。【佐々木一郎】