日本相撲協会の諮問機関・横綱審議委員会(横審)は25日、東京・両国国技館で定例会合を開いた。前日24日に千秋楽を迎えた夏場所は、大関霧島と小結若隆景が優勝争いを牽引(けんいん)。優勝決定戦の末に若隆景が25場所ぶり2度目の賜杯(しはい)を抱いた。会合後に会見した大島理森委員長(79)は、けがを乗り越え頂点に立った若隆景の姿に「委員一同、立派であったと称賛した」と報告した。
一方で、満員御礼の熱気とは裏腹に課題も浮き彫りとなった。今場所は横綱2人を含む幕内上位9人中5人が休場。大島委員長は「誠に残念」と表情を曇らせ、八角理事長から謝罪があったことを明かした。「なぜこれほど休場が多かったのか」と原因分析を要求。各部屋だけに任せず、協会全体として制度面も含めた研究、多忙な巡業日程、若い力士のメンタル面の分析などの対応策の検討を強く要望した。
矛先は両横綱の豊昇龍と大の里にも向いた。万全な体調で土俵を務めるための「体づくりも横綱の責任」と指摘し、名古屋場所での奮起を期待。12勝3敗で優勝決定戦まで持ち込んだ霧島に対しては「大関としての責任を果たそうとする姿勢」に敬意を示した。来場所の綱取りについては「名古屋での結果と理事会の判断による」とした。