式秀部屋の薩摩桜が25歳で引退 一番の思い出は「4人で4連勝した時」

夏場所限りで引退した薩摩桜(式秀部屋提供写真)

東序二段54枚目の薩摩桜(さつまおう、25=式秀)が、夏場所限りで引退した。25日に茨城県龍ケ崎市の式秀部屋で断髪式を行い、次の人生へ踏み出した。「最後勝ち越したかったというのはありますが、悔いは全然ありません」とすがすがしく話した。

高校1年の時に中退し、一時は夢を失いかけた。家族の勧めで元幕内北桜の式秀部屋に入門。最も心に残る思い出は、2022年夏場所を挙げ「ウチの部屋で、4人が4連勝した時です。あの時は毎日が楽しかった」と話した。一番相撲から、薩摩桜だけでなく、赤虎、大当利、二本松(現在の爆虎神)がストレートで勝ち越した。

最高位は東序二段31枚目。まだ25歳だが、丸10年の力士人生を送り、体調面を考慮して引退を決めた。「昨年12月にインフルエンザにかかって入院し、母に心配をかけました。先生にはもう1回入院すると危ない」とも言われました。式秀親方(元幕内北桜)によると、新型コロナウイルスに感染して重篤化し、溶連菌感染症にも同時にかかったことで、呼吸器には特に配慮が必要なのだという。

薩摩桜は「相撲界に入ったおかげで、いろんな人に出会えました。精神的に強くなったというのもありますし、尊敬できる人に出会えました。特に赤虎さんと大当利さんには入門から世話になりっぱなしでした」。

式秀親方は「一生懸命稽古し、いい返事もする。それで稽古場の雰囲気が良くなる。ノリが良くて、ダンスしながら歌うこともありました」とねぎらった。

薩摩桜は6月半ばごろから、会社員に転身する予定。「社会に出て、いろんな資格も取って、安定した生活がしたいです」と抱負を述べた。