元北勝富士、満員の国技館で断髪式「グッと来た時もありました」松山千春、愛甲猛氏らがはさみ 

真美夫人にネクタイを直してもらう北勝富士改め大山親方(撮影・鈴木正人)

元小結北勝富士の大山親方(33)の引退相撲が30日、東京・両国国技館で行われた。

土俵入りでは、長男の春仁君と同じ化粧まわしを締めて登場。親子で晴れの土俵に上がると、満員の館内から大きな歓声が降り注ぎ、節目の一日を華やかに彩った。

最後の一番では、同い年で学生時代からしのぎを削ってきたライバルの御嶽海と対戦。送り出しで破り白星をつかみ取り、最後まで北勝富士らしい力強さを示した。この日のために体作りも続けてきたといい「盛り上がったので良かったです。久々に頭をつけました」と笑顔で振り返った。

断髪式では、全国八角部屋後援会会長の鈴木宗男参院議員が「立派に国技、大相撲の一翼を担って約10年間、北勝富士らしい相撲を取れた」と現役生活をねぎらった。式には松山千春、愛甲猛さんら約300人が参加し、大いちょうにはさみを入れて最後の姿を見届けた。大山親方は「グッと来た時もありました。いろいろ思い出したりしましたね」と、感慨深く語った。

満員の館内に大山親方は、開催までの準備の苦労も明かした。「チケットを手売りして、声を掛けて、触れ合って。大変でしたけど、来てもらえた方に楽しんでもらえるように頑張ってきた。あれだけのお客さんに見守っていただき、ありがたかったです」と感謝を口にした。

今後は後進の指導に当たる立場となり「まずは人としてあいさつ、返事が当たり前にできるように指導したい。強さは一生懸命やっていれば、ある程度なるので、『おかげ様です』という気持ちを忘れさせないようにしたいです」と、意気込みを語った。