夏場所で幕下最下位格付け出しでデビューした大森(22=追手風)が11日、新弟子が通う東京・両国国技館内の相撲教習所で「相撲甚句」の授業を初めて受けた。角界屈指の歌い手として知られる春日山親方(39=元関脇勢)が実際に歌って手本を示す中、相撲甚句の定番「枕唄」と「当地興行」を歌った。
5月に初土俵を踏んだばかりの大森は、相撲甚句を歌うことも初めて。「楽しかった」と言いつつも「まだ流れが分かんないです」とやや苦戦気味。相撲甚句には約200年の歴史があると聞き、「エモいっす。昔の人がみんなこれを歌ってたんだと…」と伝統文化を実感した様子だった。
18日に予定する2回目の授業では、教習所生が1人ずつ枕唄か当地興行を歌わなくてはいけない。大森は「大丈夫じゃないと思います。気合で歌います」と話していた。カラオケでは、河島英五の「酒と泪と男と女」をよく歌うという。
相撲甚句は七七七五の四句で構成される民謡の一種で、「ドスコイ、ドスコイ」というはやし詞(ことば)が入る。現在も、地方巡業や引退相撲の土俵上で力士が歌っている。相撲教習所では相撲甚句の授業が2000年から行われていたが、2017年に終了。相撲甚句は伝統文化として後世に残す必要があるとの声があがり、この日から授業が復活した。