<大相撲名古屋場所>◇初日◇12日◇IGアリーナ
41歳の最年長関取、東十両7枚目の玉鷲(片男波)が白星発進した。西十両8枚目の羽出山(26=玉ノ井)を立ち合いから寄せ付けずに押し出し。13年ぶりに十両に陥落したが、しっかり立て直してきた。
「結構、緊張がありました。時間が全部違うから」。玉鷲がこう振り返った通り、十両土俵入りは、幕内よりも1時間15分早い午後2時5分から。10年以上も続けた本場所中のリズムを変えて、土俵に立った。「幕内土俵入りはぎゅうぎゅうだけど、十両は隙間があって、さみしい感じ。お客さんの量も違いますから」と明かしたが、「歓声はすごかった」と相撲ファンからの期待は強く感じて戦った。
5月の夏場所は、西前頭13枚目で2勝13敗。右膝下からがっちりテーピングで固めるほどのケガを負っていたが、それについては語らない。「なるべく元に戻す。強くはなってない。師匠(片男波親方)には、この場所は厳しい場所だから、勝つために頑張りなさいと。相手に勝つより、自分に勝つ」。
ケガさえ治れば、幕内に戻れる力を持っている。「みんな関取なんで、甘く見ない。しっかり気持ちを込めてやる。新鮮な気持ちで。初めて十両に上がっている気持ちで。こっからはい上がる気持ちで」。油断なく、好発進した。【佐々木一郎】