英国出身の栄誠が前相撲2連勝で一番出世 来日した父は「玉鷲関のように長くやってほしい」

一番出世を果たした英国出身の栄誠(左)と父のジョージ・ジルキンさん

<大相撲名古屋場所>◇4日目◇15日◇IGアリーナ

英国出身の栄誠(17=湊)が、来日した父の前で勇姿を見せた。前相撲で井上(18=木瀬)に勝ち、2連勝で一番出世を果たした。相手は鳥取城北高出身の実力者だが、「知りません。ABEMAで出てないです」と無心で対戦。もろ手突きで土俵下へ、押し倒した。相手が手を着く前に立ち合ったように見えたが、行司も審判も止めなかった。

栄誠は「押し相撲をいっぱい練習した」とし、父ジョージ・ジルキンさん(49)の前での勝利には「良かったです」と笑顔を見せた。

前日に来日したジルキンさんは190センチ、148キロの体格で、息子より3センチ大きく、28キロ重いアマチュア相撲の経験者で大相撲にも詳しく「(取組時間が)少し短くて悲しいが、勝ってとてもうれしい」と話した。栄誠の母は入門を心配したが、ジルキンさんは「うれしい。ケガをしないで、玉鷲関のように長くやってほしい」と期待した。現役では宇良のピンクの締め込みや技術がお気に入りで、古くは小錦が好きだという。

報道対応で、父の通訳も務めた栄誠は、一番出世で前相撲を終え、9月の秋場所で番付にしこ名が載る。「序ノ口が楽しみ」と来場所に目を向けた。

英国出身力士は、最高位が序二段だった英ノ国以来36年ぶり。昨年6月に来日し、湊部屋の研修生として準備を進めてきた。本格的に相撲を始めて約1年だが、日本語力も相撲の実力も急激に伸ばしている。【佐々木一郎】

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