<大相撲名古屋場所>◇4日目◇15日◇IGアリーナ
横綱大の里(26=二所ノ関)が、東前頭2枚目の豪ノ山(28=武隈)に敗れ、3敗目(1勝)を喫した。攻めきれないとみるや、引いてしまう悪癖が出た。
立行司・木村庄之助(九重)は、大の里に軍配を上げた。しかし、九重審判長(元大関千代大海)が物言いを付けて協議した結果、行司軍配差し違えとなった。これで大の里は今場所2個目の金星配給。豪ノ山は初めての金星獲得となった。
土俵際の勝負判定について、審判団はどのような判定を下したのか。
大の里は引くと同時に土俵際でジャンプ。そのまま土俵下へ落ちた。豪ノ山は前のめりに倒れた。
庄之助は「私は(豪ノ山の)手が早い(と判断した)。大の里が跳んだということ。土俵(の協議)では意見が割れて、最後はビデオ判定で(決まった」と話した。
九重審判長は、大の里の体勢について「円の外に出ているということ。これは体がない。絶対戻ってこれないでしょう」と説明。豪ノ山が土俵に手を着く前に、大の里は土俵の外に出ていたという判断だ。「ビデオ室にも確認しました。『もう一丁あるか?』と聞いたら『ない』と。『間違いないか?』とも聞きました。最後は全員が納得した。本当に間違いがないか、何度もやりました」と手続きに瑕疵がないことも説明した。
決まり手係の甲山親方(元幕内大碇)も「大の里は土俵の外で宙に浮いてた。豪ノ山が手を着く前に。今はそういう判断でやっていますから」と判定の妥当性を口にした。
最初に軍配をもらった大の里は「残ったと思ったか?」という問いに「いや、もうダメっすね」と答えた。横綱自身も覚悟を決めていた相撲の流れだった。【佐々木一郎】