<大相撲名古屋場所>◇6日目◇17日◇IGアリーナ
東十両11枚目の輝(32=高田川)が、西十両11枚目の炎鵬(31=伊勢ケ浜)を押し倒し、3勝目(3敗)を挙げた。相手の動きをよく見て、中に入れさせずに攻めきった。「しっかり気合の入ったいい一番が取れました」と振り返った。
同じ石川県出身の同学年で、金沢市立西南部中ではチームメートになって、全国都道府県選手権で団体優勝をした親友同士。特別な関係だが「それは関係ない。勝負なんで」と心を鬼にして土俵に立った。対戦は2022年秋場所8日目以来で、通算成績は輝の5勝2敗となった。
勝負に情けは一切なく「考える方が失礼」ときっぱり言う。それでも、炎鵬が脊髄損傷で休場していた時は、誰よりも心を痛めていた。「いろいろ心の中ではありますよね。いろいろ知っているし、見てきているのもあるし、複雑な感じ」。炎鵬が3年ぶりに関取に復活したことには「本当にすごい。尊敬しかない」。万が一を心配して炎鵬に引退を勧めたこともある。それでも炎鵬がやると決めてからは応援してきた。
いざ対戦が決まれば、勝負に徹した。勝っても表情を一切変えずに花道を下がっていったことが、輝の答えだ。再戦については「またやるってなった時に考えます」とし「場所中は一番一番に集中していきます」と力士の本分を口にした。【佐々木一郎】