<大相撲名古屋場所>◇12日目◇23日◇IGアリーナ
東十両筆頭の朝翠龍(25=高砂)が、東十両7枚目の玉鷲(41=片男波)を突き落とし、8勝目を挙げて勝ち越しを決めた。来場所の新入幕へ大きく前進した。
立ち合いは合わず、3度目で立った。最年長関取の玉鷲が両手を出して突っ張る。起こされかけたが、朝翠龍は左へかわして突き落とした。相手についても「特に気にせず、自分の取れる相撲を取ろうと」と落ち着いていた。
兄の西前頭16枚目朝紅龍が幕内に残れば、史上14組目の兄弟幕内となる可能性がある。「一つの目標でしたので、一歩近づけたかなと。親にも連絡できます」と喜んだ。今年2月、春場所直前に58歳の若さで亡くなった母の石崎直美さんが夢見た景色にも、近づいている。
連敗を止めて、ようやく勝ち越し。「ひと安心です。このまま連敗もあるんじゃないかと思っていました」。1年前の名古屋場所は幕下で6勝1敗。そこから関取の座をつかんだ。「あっという間でした。体も大きくなりましたし、踏み込めるようにもなり、だいぶ成長できました」と振り返る。
東十両筆頭でも、意識しすぎないようにしてきた。「気にしすぎると動かなくなるので、15日間けがしないことだけを心掛けていました」。
場所中は、サッカー日本代表の塩貝健人がゲン担ぎにしているトイレ掃除の特集を見てから、自身も毎日続けている。「それのおかげかも知れません。残りも続けていこうと思います」。残り3日。「気を抜かずに2桁を目指したいです」と力を込めた。