安青錦「体が勝手に反応。何も狙っていなかった」霧島に逆転の肩透かし 2敗守り単独トップ 

安青錦は霧島(手前)を肩透かしで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇24日◇IGアリーナ

大関復帰を決めた関脇安青錦(22=安治川)が2敗を守り、再び単独トップに立った。大関霧島との2敗対決で肩透かしを決めて11勝目。左足を負傷しながら優勝争いの先頭に立ち、初場所以来の3度目Vに近づいた。2敗で並んでいた平幕の尊富士と獅司は敗れ、横綱豊昇龍を破った関脇熱海富士と4人が3敗で追う。

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本当にケガをしているのか-。そう疑いたくなるほど、豪快な勝ちっぷりだった。安青錦が、逆転の肩透かし。優勝を争う霧島を1回転させ、首位に浮上した。「しっかりやり切ろうという気持ちで土俵に上がった」と淡々と振り返った。

グッと踏ん張った。ガッチリとテーピングが巻かれた左足を前に出した。上体を起こされたが、左をのぞかせる。土俵際で両足がそろい不利な体勢になりながら、相手が前に出たところに反応。右手ではたき、大関を頭から転がした。軍配が上がると、力を抜くように左足を浮かせた。見事な逆転劇にも「体が勝手に反応した。何も狙っていなかった」と浮かれなかった。

左足のケガに苦しみながら、優勝争いで踏ん張る。3月の春場所で左足小指を骨折。稽古再開後に別箇所を痛め、夏場所は全休した。関脇に陥落し、大関復帰を狙う今場所でも負傷。8日目に左足親指から流血した。歩行すら困難になったが、治療を続けながら土俵に立った。11日目に10勝目を挙げ、大関復帰が決定。12日目に2敗目を喫し、連勝が7で止まっても「そこまで気にせず頑張っていこうと」と切り替えて臨んだ。

今場所は2横綱、2大関に全勝。強敵を退け、3度目の優勝も見えてきた。1場所での大関復帰は7人目、8例目だが、過去に大関復帰を決めた場所を優勝で飾った例はない。安治川親方(元関脇安美錦)は「早く終わんないかな」とつぶやき「優勝して早く終わればいい。何も諦めていない。本当に、良い結果で早く終わってほしいだけ」。無事とともに優勝を願った。

昨年九州場所で初優勝を飾り、今年の初場所も制した。2度賜杯(しはい)を抱いた経験があるが、安青錦は「別に今場所は今場所。前のことは考えない」と冷静さを保つ。「目の前の相手に集中してやっていく」と残り2番に集中する。3度目Vへ。実力は、疑いようがない。【飯岡大暉】

【動画】2敗で残ったのは安青錦 優勝争いへ霧島との直接対決制す

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