<大相撲名古屋場所>◇14日目◇25日◇IGアリーナ
2敗の安青錦が単独トップを守った。苦しみながらも、優勝を争う尊富士を力強く振り切った。「自分の相撲ではなかった。勝てて良かった」とホッとした。
足を小刻みに動かし、土俵の中央でぐるぐると回った。まわしを取り、胸を合わせながら右回りに2周。土俵際で体を入れ替え、左足を軸に寄り倒した。「体が反応した。悪くなかった」と振り返った。場所前から左足を負傷しながら、土俵に立ち続ける。足を引きずる様子から、痛みがあることは間違いない。それでも「大丈夫」と言い張る。たくましい姿に、安治川親方(元関脇安美錦)は「えらいと思う」とたたえた。「一生懸命やることをやっている。痛くても最後まで(相撲を)取ることが力士の務め」と背中を押した。
1場所での大関復帰に必要な10勝どころか、優勝争いの先頭で千秋楽を迎えた。本割で熱海富士との直接対決に勝てば3度目の優勝が決まる。昨年九州場所、今年の初場所と過去の2回は優勝決定戦にもつれ込んだ。今回は自力で決めることができるが「いろいろなパターンに対応できるように」と冷静さを見せた。「明日は明日。悔いが残らないように頑張ります」。落ち着いた口調に、自信がにじんでいた。【飯岡大暉】