<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇26日◇IGアリーナ
大関復帰を決めた関脇安青錦(22=安治川)が、3場所ぶり3度目の優勝を果たした。
単独トップの2敗で千秋楽を迎え、本割で1差の関脇熱海富士(23=伊勢ケ浜)に敗戦。大関霧島(30=音羽山)と3人で3敗で並び、ともえ戦での優勝決定戦で熱海富士と霧島を連破した。夏場所は全休し関脇へ陥落したが、10勝して1場所での大関復帰。大関返り咲きを決めた場所を史上初の優勝で飾った。
母国のウクライナ特殊作戦軍は、通信アプリの公式テレグラムで安青錦を祝福した。
「ウクライナ人が日本の土俵に立つ。その手には天皇賜杯を抱いて。ダニーロ・ヤブグシシン—安青錦が歴史を刻みました。この若きキャリアの中で、ウクライナ出身の力士が天皇賜杯を手にするのは、これで3度目となります。1度目の優勝が自己の存在感の誇示であり、2度目が実力の証明であったとすれば、この3度目の優勝は、怪我を乗り越えてつかみとった『己と逆境に対する勝利』そのものでした」と記した。
さらに「相撲と特殊作戦は、一見するとかけ離れた世界に思えるかもしれません。しかし、そこには共通の哲学、共通の本質が存在します。それはいかに不利な状況にあろうとも、最後まで戦い抜く意志、自律心、そして覚悟です。戦士の魂は、土俵の上でも、リングの上でも、そして戦場においても、どこであれ変わりません。相撲において勝者となるのは、自らは一歩も外に出ることなく、相手を土俵の外へと押し出した者です。土俵際ギリギリで踏みとどまり、そこから決め手となる一撃を繰り出せる者なのです。『常に一歩先へ』—これは私たち特殊作戦軍のモットーです。そして今日、故郷から何千キロも離れた地で、一人のウクライナ人が独自の形でそれを証明してみせました」とつづっている。