大相撲名古屋場所で3場所ぶり3度目の優勝を果たした関脇安青錦(22=安治川)が千秋楽から一夜明けた27日、宿舎の愛知学院大キャンパスで会見に臨み、師匠の安治川親方(元関脇安美錦)との信頼関係を語った。
優勝を決めた後、師匠からかけられた言葉が胸に残っている。「本当に良くやったなって言っていただいて。ハグをしていただいたので、それが一番印象に残ってます」。そう振り返る表情は、少しはにかんでいた。賜杯(しはい)をつかんだ直後から「早く師匠と会いたいなという気持ちが強かった」といい、「今までとちょっと違う感じですね」とかみしめた。
夏場所を全休すると決めた時、師匠からは「来場所は優勝を狙って頑張ろう」と背中を押された。その言葉は場所中も頭に残っていた。左足親指の負傷で不安が出た時も、部屋まで来た師匠の表情に「いけると思ってくれてるな」と励みになっていた。
「入門してから、親方に言われたことをしっかりやってきて、ここまで上がってこれました」。苦しい場所を越え、一夜明けの会見でにじんだのは、賜杯(しはい)の喜びだけではない。けがの不安の中でも背中を支え続けた、師匠への信頼だった。