日本相撲協会は29日、愛知・IGアリーナで大相撲秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、東幕下筆頭丹治(20=荒汐)の新十両昇進を決めた。名古屋市の部屋宿舎で会見に臨み、付け人を務めてきた同部屋の若隆景についても語った。
若隆景は名古屋場所前の佐渡ケ嶽部屋への出稽古後、コンパートメント症候群と診断され、名古屋場所を全休した。丹治は「気持ちが変わったことはないです」としながらも、兄弟子から受け取ってきたものは大きい。以前から「頑張れ」と声をかけられ、「そういった言葉は生きたのかなと思います」と話した。
勝ち越しを決めた際には自ら連絡し、「おめでとう」と祝福されたという。若隆景からは取組前の気持ちの作り方、おっつけ、支度部屋でのアップ、花道のルーティンなど多くを学んできた。「ここぞの一番の集中力が、他の力士から見ても異常なくらいすごい」。
勝ち越しが懸かった七番相撲でも、花道で気持ちを作る上で、その学びが生きたという。若隆景から受け取ったものを、今度は関取の土俵で生かしていく。
◆丹治純(たんじ・じゅん)本名同じ。2006年(平18)6月5日、福島市生まれ。父は日本人、母はロシア人。荒汐部屋。中学卒業後に角界入りし、22年春場所初土俵。23年名古屋場所新幕下。26年名古屋場所で自己最高位の東幕下筆頭に上がり、4勝3敗と勝ち越した。得意は右四つ、寄り。通算109勝68敗5休。185センチ、144キロ。