50歳最初の取組、翔傑が30歳年下に勝った 31年以上無休 この日も朝6時から稽古

駒ノ富士(右)を攻める翔傑(撮影・垰建太)

<大相撲秋場所>◇2日目◇14日◇東京・両国国技館

現役最年長力士、西序二段45枚目の翔傑(芝田山)が、5日に50歳になってから最初の取組に臨んだ。30歳年下の東序二段45枚目の駒ノ富士(20)をきめ倒して、白星発進した。

50歳の現役力士は、51歳7カ月で引退した華吹(はなかぜ)以来、昭和以降2人目。節目の取組を白星で飾り、「相手の年とか気にしてない。土俵に上がった以上は、イーブンですから」と振り返った。

1976年9月5日生まれ、1995年春場所で初土俵を踏んで以来、31年以上も皆勤を続けている。2004年初場所には幕下で6連勝し、優勝をかけた七番相撲で敗れた。相手は萩原(のちの横綱稀勢の里)だった。最高位は西幕下4枚目。今も土俵に上がるたびに緊張する。この日も朝6時に稽古をしてから、場所入りした。

なぜ続けられるのか。「よく言えば、世渡り上手なんでしょうね」。冗談めかして言うが、「あきらめきれない自分がいる」とも言った。華吹の記録も見えてくるが「記録のために相撲を取っているわけじゃない」というのも本音。毎日稽古場に下り、今も番付を上げることに真剣だからこそ、師匠の芝田山親方(元横綱大乃国)にも一目置かれる。

今後の目標については「ないですよ。ケガなく健康でいることですよ」と言い、「今すぐやめられるならやめたい」とも言った。まだやめられない。この日の勝利で通算成績は652勝651敗となった。【佐々木一郎】