秋場所から両国国技館内の売店で「大の里」と「豊昇龍」の相撲字をかたどったアイス(1個900円)が売られています。
このアイスを手がけたのは、元日本テレビアナウンサーの篠原光(しのはら・こう)さんが共同代表を務める漢字アイス専門店「KANJI ICE」でした。
反響、開発、今後について篠原さんにうかがいました。【取材・構成=佐々木一郎】
-「大の里」と「豊昇龍」の漢字アイスの反響はいかがですか
「想像をこえる反響に驚いています。相撲ファンの皆さんが、SNSに写真を投稿してくださる。私の告知投稿は、普段の10倍のインプレッションがありました。私だけでなく、(国技館内の土産販売を行う)国技館サービスさんのSNS画像にも、すごい数のいいねや返信がありました。うれしい驚きです」
-国技館で売ることになったきっかけはなんですか
「大相撲のチケットを扱うぴあさんから、声をかけていただきました。ぴあさんとは、大相撲観戦の体験価値を最大に高めたいという話をし、私どもも強く共感しました。大相撲での漢字アイスは発想がなかったので、うれしいサプライズでした」
-「大の里」と「豊昇龍」が相撲字で表現されています。工夫された点、苦労した点はどういうところですか
「文字を太くすることもそうですが、豊昇龍(チョコレート味)の場合、相撲字はぎゅっと詰まっているので凹凸がつぶれないように、うまくくっきり明瞭に出すのが難しかったですね。大の里(イチゴミルク味)は漢字とひらがなのバランスです。『の』が小さくなるようにデザインし、バランスを取ることが難しかった。大相撲ファンに愛される時を再現することを心掛けました」
-この相撲字は行司が書いたものですか
「行司さんが書いたサンプルをいただき、再現しました。通常の漢字アイスはゴシック体ですが、ファンに愛されるものを作りたい。僕らも熱を込めないとファンに伝わらないと思っています」
-今回のアイスが横綱2人になった理由はなんですか
「ご依頼当初から『横綱2人でお願いします』とのことでした。とはいえ、横綱は大相撲を象徴する存在です。これを避けて作る選択肢はないと、即決で同意しました」
-今後、地方場所での販売は予定していますか
「現時点では未定ですが、反響が続けば弊社としては尽力したいです」
-ほかの力士の商品も販売する可能性はありますか
「未定ですが、千代の富士や画数が多い力士も頑張りたい。一番食べ応えがあるのは誰かを考えるのも面白そうですね」
-漢字アイスを開発したきっかけを教えてください
「きっかけは株式会社KANJI JAPANの共同代表との熱海旅行です。熱海という字を何度も見るうち、形そのものに魅力を感じて、アイスにしたらどうかとシンプルに考えました」
-となると、熱海富士はぜひ商品化したいですね
「まさにこれを実現したら創業のころのビジョンが思わぬかたちでかなうことになります」
-漢字アイス専門店「KANJI ICE」は5月に鎌倉でオープンしました。商品のPRをお願いします
「国技館の思い出として末永く皆さんの記憶に残るアイスになったらうれしいです。国技館に来て観戦するだけでなく、写真を撮ってその瞬間を切り取る、新しい観戦体験をしてください。コラボを募集しているので、この力士の名前もアイスにしてほしいというご意見がありましたら、SNSやホームページからお願いします」