伊波が7戦全勝で幕下優勝、前夜は「夢之富士の顔がずっと出てきて」あまり眠れずも大一番制す

伊波(右)は夢之富士を寄り切りで破り幕下優勝を決める(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇13日目◇25日◇東京・両国国技館

西幕下25枚目の伊波(26=尾上)が、東幕下53枚目の夢之富士(18=伊勢ケ浜)を寄り切り、7戦全勝で幕下優勝を果たした。

夢を見る前から、夢之富士が頭を離れなかった。「目をつむったら夢之富士の顔がずっと出てきて」。全勝対決を控えた前夜は、あまり眠れなかったという。

それでも大一番を制し、「めっちゃめっちゃうれしいです」と喜んだ。今場所を振り返り、「引かなかったことが良かったと思います」と前に出る相撲が実を結んだ。

鹿児島県奄美市出身。鹿児島商業高で相撲を始め、日大卒業後は鹿児島県スポーツ協会に就職した。高校生らを指導しながら自身も鹿児島国体に出場し、24年初場所で初土俵を踏んだ。

7月には高校時代の恩師の墓参りへ。海に近い墓地で、線香の火が風にあおられ、ひやりとする出来事があったという。「ヤバいヤバいってなりましたけど。ちゃんとしろと激励だったのかなと」と受け止めていた。

11月は地元九州での場所を迎える。目指すのは関取の座。「そこで(十両昇進を)決めたいですね」と、次の目標を掲げた。【山田遼太郎】