<大相撲秋場所>◇14日目◇26日◇東京・両国国技館
逆転での連覇に王手をかけた。大関安青錦(22=安治川)が霧島を破り、3連敗後の8連勝で11勝3敗。結びで横綱大の里が敗れ、2日前まであった2差がなくなった。千秋楽結びは、勝った方が優勝する相星決戦。3敗同士では23年初場所の貴景勝と琴勝峰以来となった。2場所連続4度目の賜杯(しはい)を懸け、横綱との直接対決に臨む。
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低く食らいついた安青錦が、霧島の投げをしのいだ。左四つで右前まわしを引き、土俵際へ追い詰めてもたれ込んだ。「上手まわしを取る自分らしい相撲が取れて良かった」。投げへの対応も「体が勝手に動いた」と振り返る。取組前、師匠の安治川親方(元関脇安美錦)は「しっかり踏み込んで、前傾を崩さなければ、いい相撲になると思います」と話していた。その言葉通りの攻めで、大関対決を制した。
4日目から3連敗を喫したが、立て直して8連勝。「自分らしい相撲が多かったので。それが結果につながっていると思います」と手応えを口にする。複数箇所を骨折した左足の痛みで、場所前は関取衆と稽古できなかった。今も支度部屋の段差を下りる際は付け人の手を借りる状態だが、土俵では勝利を重ねている。
この白星に、結びでの大の里の黒星が重なった。星が並び、千秋楽は勝者が優勝する直接対決となった。過去3度の優勝は全て決定戦でつかんだが、場所前には本割で決めることに「違ううれしさになると思うので、それも味わいたい」と語っていた。結びで勝てば実際その喜びを味わえる。
大の里には過去5戦で1勝。ただ、その1勝は先場所の名古屋場所で挙げた。12日目を終えた時点で1敗の大の里に対し、安青錦は3敗。残り3日で2差を逆転し優勝すれば、17年秋場所以来、史上5例目となる。
大一番に向け、プレッシャーは「特にない」と言い切った。「悔いがないようにやっていきたい。自分らしくやりたい」。3連敗から積み重ねてきた白星を、あと1つ。逆転での連覇を懸けて、最後の土俵へ上がる。【山田遼太郎】